消防士の仕事について

消防士の仕事に関する事を書いています

119番、どこにつながるの

 


火事・救急は119番。それでは、119番は、いったい
どこにつながるのでしょうか?


「はい、119番です。火事ですか、救急ですか」
火事や、はよ来て、隣が燃えてるんや」


「落ち着いてください。場所はどこですか」
「消防署から三つめの角に×××という酒屋があるやろ
そこを右に曲がって路地を入ったところや」


これは、119番通報のやり取りの一例ですけれども
この通報してきている人は、119番が最寄りの


消防署へつながっていると思っている人がたくさんいます。
ほとんどの市町村では、各市町村を管轄しています


消防本部の指令室へつながることになっています。
そして、A市とB市が共同で行っている組合消防の場合は


A市に指令室があれば、B市から119番してもA市に
つながることことになっていますね。


でも、例外があって、市町村の境界付近では
電話局の関係で、隣接市町村の指令室へつながる
地域もありますね。


このことについては、電話局の交換機の進歩によりまして
将来は改善されるはずです。


また、地域によっては、指令室が複数ある
消防本部もありますし、


消防本部や消防署のない町村では町(村)役場につながり
そこから地域の消防団へ連絡しているところもあります。


このようにところによっては、119番がつながる場所に
多少の違いがありますが、いずれの場合も皆さんからの


通報によって災害の発生を知った消防機関から
消防車や救急車が出場して、


消火活動や救急・救助を行うわけですよ。


皆さんからの119番を受けると、救急車の場合は
通報者も比較的冷静なのですが、


火事ともなると、大半の人があわてる
せいでしょうしょうか、極端な場合には


自分の住所すら正確に言えないこと多くありますね。
そこはベテランの係員なので、おちつかせるように


誘導して、消防隊を現場に出場させるのに必要な
情報を聞き出しているのですが…。


いざという時のために、自宅の電話のそばに住所・
氏名・電話番号、それから学校や寺・神社など


目標となる建物の名称をメモして張っておくことも
大切だといえますね。

 消防車が近づいたときは

 


消防車や救急車は、一刻を争う人命救助や消火活動、
けが人の救護、病院への搬送をするわけですが、

 

火災の場所や交通事故の場所にできるだけ早く
つかなくてはまりませんね。

 

そのため消防車・救急車にいろいろな優先的な
権利があたえられています。

 

赤色灯をつけ、サイレンを鳴らして走行してくる
消防車があったり、交差点やその付近では通行しやすいように

 

他の車両は交差点を避けて、道路の左によって一時停止を
しなければなりませんね。

 

交差点以外の道路でも、他の車両は道路の左側に寄って
道路をゆずらなければなりません。

 

今の交通事情では、道を開けたくてもあけれない。
寄りたくても寄れないという場合もあります。

 

でも消防車や救急車にしたら、もう少し協力して
もらたら……ということが少なくありません。

 

最近の車は当然に、エアコンがあり、窓を閉めた状態で
走るほか、

 

カーステなどで「サイレンが聞こえなかった」という
こともあったりします。

 

消防車のサイレンの音量は、大きければ大きいほど
良いというものでもなくて、騒音規制からでは

 

前方20mの位置で90ホン以上120ホン以下に
規制されているのです。

 

サイレンが聞こえない、遠くに聞こえたりする
ことありますので

 

特に交差点では、たとえ青信号のときでも、
消防車・救急車などの緊急走行に注意を
払っていただくとともに

 

サイレンが聞こえたら必ずスピ―ドを落として
よく確認して一時停止・徐行をする
必要があるとおもいますよ。

 

人についても消防車のほうに優先権がありますので。

「消防車が火災の現場に赴くときは、歩行者は
道路を譲らなければならない」となっています。

 

ですが、現実に消防車が横断歩道などを通るとときは、
一時停止や徐行をしながら人に対して警告のマイク

 

とかで安全を確認しつつとおります。

 

一刻も早く火災の場所に消防車・救急車を
到着させるために、その場に居合わせた方は

 

お年寄りや子供たちの介護・指導も含めて
協力をしなければなりません。

消防のホースと筒先

 

今使われている消防ホースは、合成の繊維で筒状に織られた
もので、内面にはゴムとか合成樹脂を薄く張り付けています。

 

ご家庭で使っている水道の10倍ほどの高い圧力とかが
かかってもいいようにとか、地面を引きずったりして

 

摩擦に耐えられるようになっていて、水漏れも完全に
防いでいるのです。

 

今は改良されてポリエステルの繊維でつくられた
軽くて強いホースになっていますね。

 

一般に使われているものは、内径が65mm、長さが
20メートルで両端にホースとか筒先を接続できるように

 

結合するための金具がとりつけていますよ。
重さは1本10kgで水が充満したら76kgにもなりまして

 

筒先をもっている消防士がひきずりながら動く時に
相当な力が必要になってきますね。

 

それから特殊なホースとして、ホースが火におおわれても
焼けないように、こまかい穴をあけて水をにじみ出させる

 

ホースとか、ホースに等間隔で穴を開け
10mほどの高さに水をださせて水の膜をつくって炎の

 

近くで避難の路を作ったりする水幕ホース、
ロボッ放水車に水を送る口径75㎜で1本の長さが

 

100mのホースもありますね。

 

 


・筒先とは水を出す器具のことです。

 

ホースとつないで手でささえる部分で長さが50㎝程度の
パイプで手持ち用のハンドルがついています。

 

この先に「ノズル」と呼ばれる筒先ようの金具を
取り付けるようになっていて、これは火災の状況によって

 

交換して使います。
多くの水を散らさないで遠く方まで飛ばすための

 

スムースノズルと、少ない水で広い範囲に水を散らしたり
ごくこまかな微粒子の状態にして冷却する噴霧ノズルが
あります。

 

今使われている特殊なノズルは大量に水をだす口径が
50㎜で1分間に5000?のもの水を
出すのもあるんですよ。

 

マンションなどに使うのは、水で損害を少なくする
ために作られた少ない量の水を霧のように細かくして

 

出す噴霧放水銃の他に、油の火事に使うたんぱく質
基にする水溶液や石けん液と空気をノズルの根元で

 

同時に吸引し、泡状にして水を出すエアフォムノズルが
あります。