消防士の仕事について

消防士の仕事に関する事を書いています

消防車が突然サイレンを止めて帰ってしまうのはどうして


 


火災現場に出場中の消防車が、急にサイレンを止めて
Uターンして引き上げていくのを見られたことは
ありませんか。


さて、どうしてでしょうか?


消防車には、無線機が積み込まれていて、消防本部の
指令室や、他の消防車と交信できます。


また、携帯無線機を持っている隊員とも交信する
こともできますね。


火災の通報を受けた指令室では、通報があった場所に
近い消防署・出張所から消防車を出場させ、


最も近くの消防署から出場した消防車は、
だいたい5分程度で到着します。


この先についた消防隊が無線で報告する現場の様子に
よって、指揮者がその火事を消すのに必要な消防隊の


数を判断して、隊を減らしたり増やしたりします。


火事が小さかったり、消えていたりした場合には、
指揮者は必要のない消防車を引きあげさせます。


無線で指令を受けた緊急出場中の消防車は、
サイレンを停止して各消防署・出張所へ引き返し
ます。


その逆の場合もあります。
火事がどんどん燃え広がるり消防隊の数が足りなく


なったときには、次々と消防車を出場させ
消火作業をおこないます。


この場合には、火事が発生しているところに
消防車が集中するわけです。


それでは、消防署が空になってしまい
その近くに別の火災が発生したら、


遠くの消防署から消防車が来るまでに燃え広がって
しまうと思われるでしょう。


でも、ご安心ください。
それをふせぐために、あらかじめ他の消防署から


消防車を一時的に移動させて新たな火事に
備えています。


これを「緊急配備」といいますね。


これは、火事とは違う方向に走って行く消防車も
あるわけです。


こういう様に、いつ、どこで火災が起こっても
すぐに消防車が到着できるようにしているのです。